散歩の途中、まるで自分のその存在に

気付いて欲しくて

声が出せない代わりに匂いで主張しているかのような

ジンチョウゲの花。

私にとって子供の頃を思い出す懐かしの匂い。

家の前にジンチョウゲの木が植えられていて

冬の間、寒くて友達とは家の中でばかり遊んでいた

のがようやく暖かくなって外遊びをするようになり

家の前でそのジンチョウゲの花の匂いに包まれながら

近所の友達たちと野球をしたり、ゴム飛び、かけっこ

鬼ごっこなどをしていました。

まだまだ遊びたいのに時間がきたら

シブシブ帰ってたっけ。

あの頃は早く大人になりたいと思っていたけど

今思い返せば、あの頃が一番よかったのかも知れないな

とか、毎年そのような思いにふけります。

振り返りたくない思い出もありますが

ジンチョウゲの匂いは

楽しかった、懐かしい気持ちにさせてくれる

優しい花です。